トランプ米大統領への信頼度は多くの国で低下、シンクタンク調査

(米国、世界)

調査部米州課

2025年06月16日

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターは6月11日、米国への24カ国の見方などに関する調査結果(注)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、世界のリーダーとしてドナルド・トランプ大統領を信頼しないと回答した割合は多くの国で高まった。信頼しないとの回答が8割以上となったのは、メキシコ(91%)、スウェーデン(85%)、ドイツ(81%)、スペイン(80%)、トルコ(80%)だった。フランス(78%)、カナダ、オランダ、オーストラリア(いずれも77%)でも高かった。日本は61%だった。

2024年(ジョー・バイデン前大統領)と比較して、最も米国大統領への信頼度が低下した国は、スウェーデン(マイナス48ポイント)、ドイツ(マイナス45ポイント)、ポーランド、オランダ(いずれもマイナス40ポイント)、カナダ(マイナス30ポイント)、メキシコ(マイナス28ポイント)だった。日本はマイナス16ポイントだった。

また、米国への好感度は多くの国で低下し、2024年と比較して、メキシコ(マイナス32ポイント)、スウェーデン(マイナス28ポイント)、ポーランド(マイナス22ポイント)、カナダ(マイナス20ポイント)で大きく低下した。日本はマイナス15ポイントだった。

多くの国が中国を世界最大の経済大国とみる

世界の経済大国として、中国を最大とみる割合が高い国は、ギリシャ(63%)、イタリア(61%)、スペイン(56%)、ドイツ(55%)だった。その他、ポーランド、オーストラリア、フランス、ハンガリー、インドネシア、メキシコ、南アフリカ共和国、アルゼンチンでも、米国よりも中国を最大とみる割合が高かった。

一方、米国を最大とみる割合が高い国は、韓国(86%)、日本(68%)、イスラエル(60%)、カナダ(54%)だった。その他、ナイジェリア、トルコ、スウェーデン、インドも、中国よりも米国を最大とする割合が高かった。英国、ブラジル、オランダ、ケニアでは、米国あるいは中国を最大とみる割合は拮抗(きっこう)した。

(注)実施時期は2025年1月8日~4月26日。対象は24カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、インドネシア、イスラエル、イタリア、日本、ケニア、メキシコ、オランダ、ナイジェリア、ポーランド、南アフリカ共和国、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、英国)の成人2万8,333人。

(松岡智恵子)

(米国、世界)

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