第1四半期のGDP成長率は前期比0.4%、予測上回る成長
(ベルギー)
ブリュッセル発
2025年06月13日
ベルギー国立銀行(NBB、中央銀行)は5月28日、2025年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を前期比0.4%(季節調整済み)と発表した(プレスリリース)。前期よりもわずかに成長し、3月時点のNBB予測値0.2%を上回った(添付資料表参照)。
第1四半期のGDP(前期比)を需要項目別にみると、民間最終消費支出は、前期の0.9%増から0.6%増に縮小したものの、成長を下支えした。政府最終消費支出も、前期の0.7%増から0.1%減に減少した。国内総固定資本形成は前期の0.4%増から0.6%増とわずかに上向いた。企業投資は前期の0.5%増から1.7%増に拡大し、成長を牽引した。他方、住宅投資は前期の2.3%減から1.3%減となった。公共投資も前期の3.9%増から2.9%減と大きく縮小し、マイナスに転じた。財貨・サービスの輸出は前期の0.0%増から0.4%減に、輸入は前期の0.3%増から0.5%減となり、純輸出の寄与度は0.1ポイントとなった。
産業別にみると、主要カテゴリーはいずれもプラス成長となった。工業(建設業を除く)は前期の0.2%減から0.1%増と、3期ぶりにプラスに転じた。建設業は前期の0.7%増から0.9%増、サービス業は前期の0.1%増から0.4%増だった。
NBBの6月5日の発表によると、2025年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率予測は、0.2%増と再び鈍化する見込みだ。
2025年第1四半期の雇用は前期から1万6,400人増加し、総雇用者数は前期比0.3%増、前年同期比で0.6%増となった。
(大中登紀子)
(ベルギー)
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