韓国コンテンツ振興院、「ネクストKコンテンツ戦略」を提示
(韓国)
ソウル発
2025年06月24日
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)は、6月18~20日、ソウル市内で「2025コンテンツ産業フォーラム」を開催した。同フォーラムでは、「ネクスト(NEXT)Kに向けたコンテンツ産業の新たな挑戦(注1)」をテーマとし、コンテンツ政策、放送、知的財産(IP)と産業連携、音楽、ゲーム分野において、各分野専門家によるKコンテンツの今後の戦略・方向性などに関する発表および討論が行われた。
特に、コンテンツ政策分野において、KOCCAのソン・ジン コンテンツ産業政策研究センター長は、今後のKコンテンツのグローバル戦略として「H.I.P(注2)」を提示し、注目を集めた。「H.I.P」の詳細は次のとおり。
- H(Hyper Localization、超現地化戦略):現地オーダーメイド型の高度化した戦略を通じ、現地の利用者を攻略
- I(IP‐Connected Industry、コンテンツIPと関連産業の共同進出):コンテンツIPと観光、ビューティー、食品などの関連産業が連携し、グローバル市場進出
- P(Pioneer、新たな海外販路開拓):中東などの新市場への進出支援
なお、2025年6月4日の発足した李在明(イ・ジェミョン)政権は、「グローバルソフトパワーBig5」達成を目標としており、韓国政府のさらなるコンテンツ支援策もネクストKコンテンツ戦略の後押しになる見込み。
(注1)韓国では、韓国コンテンツのことを英語の韓国(KOREA)の頭文字を使用し、「Kコンテンツ」と通称している。
(注2)韓国では最近、英語のヒップ(HIP)を「個性的な感性を生かしながら流行の最先端をいく」という意味で使っており、同語を引用している。
(李海昌)
(韓国)
ビジネス短信 ca07813b40fda0a7