米EVメーカーのルーシッド、破産したEVトラックメーカーのニコラの跡地に製造などの拠点開設

(米国)

ロサンゼルス発

2025年06月17日

米国アリゾナ州のアリゾナ商業公社(Arizona Commerce Authority)は6月11日、米国の新興電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・モーターズ(本社:カリフォルニア州ニューアーク)がアリゾナ州フェニックスに製品開発・製造・倉庫拠点となる施設を開設したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新施設開設によって同社は高度な製造活動や、革新的な製品開発、部品・システムの検査を迅速かつ確実に行うことができるようになるという。

拠点となる場所は、新興の商用電気・燃料電池トラックメーカーのニコラ・コーポレーション(本社:アリゾナ州フェニックス)の施設だった。ニコラはEV需要の低迷に加え、不祥事などによって資金調達難に直面していた。2月に連邦破産法第11章(Chapter 11、日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、資産売却を進めることを発表していた。こうした中で、ルーシッドは4月にニコラが所有していたアリゾナ州の一部の資産を買収することで合意していた。

今回の施設は約88万平方フィート(約8万2,000平方メートル)の敷地面積を有し、アリゾナ州の同社施設は全体で約400万平方フィート(約37万2,000平方メートル)となる。また、同社は事業拡大計画の一環として、今後3~5年に500人の雇用を創出する予定としている。

(堀永卓弘) 

(米国)

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