ラオス、日本の一般旅券保有者へ30日間の観光ビザ免除を供与

(ラオス、日本)

ビエンチャン発

2025年06月04日

ラオス政府は日本との人的・文化的な交流を強化するため、6月1日から日本の一般旅券保持者に対し、入国ビザ免除期間を15日間から30日間に延長した(注1)。対象は観光目的のみで、一般旅券の残存有効期限が入国時に6カ月以上であることが条件となる。

在日ラオス大使館領事部によると、30日間を超えて滞在する場合はラオス国内で延長できず、タイなどに一度出国した後にビザ免除で再入国が可能だ(注2)。滞在許可を超えて滞在している場合は、1超過日数につき10万キープ(約660円、1キープ=約0.0066円)の罰金が科される(ラオスの出入国規則の外国人違反者への罰則と措置および管理に関する政府令第21号第11条)。

なお、これまでラオスは日本の一般旅券保持者に対し、2007年1月から観光およびビジネス目的の場合、15日間のビザ免除を供与してきた。今回の改正により、ビジネス目的の場合はビザの取得が求められる点に留意が必要だ。ビザは在外ラオス大使館・領事館やE-Visa外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます経由での申請、および空港や陸路国境でのアライバルビザ取得が可能だ。

(注1)ラオスが一般旅券保有者に対して30日間のビザ免除を供与しているのは、日本のほかにインドネシア、韓国、シンガポール、タイ、東ティモール、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モンゴル、ロシア。15日間はスイスとルクセンブルグ、14日間はミャンマー。

(注2)タイは、2016年からラオスを含む国境を接する国からのビザ免除による入国を暦年で年2回までに制限していたが、2024年7月から陸路入国回数制限を解除している。ただし、TDAC(タイ・デジタル・アライバルカード)の登録が必要だ(2025年4月7日記事参照)。

(山田健一郎)

(ラオス、日本)

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