トルコの総合機械機器展「WIN EURASIA」開催、ジェトロはジャパンパビリオン出展
(トルコ、日本)
イスタンブール発
2025年06月06日
トルコのイスタンブール市で5月28~31日、オートメーション・総合機械機器展「WIN EURASIA 2025」が開催され、ジェトロの設置したジャパンパビリオンに日本の中小企業3社が出展した。同パビリオン出展者・出展内容は次のとおり。
- イマダ(愛知県豊橋市)・荷重測定器
- 河政工業(東京都葛飾区)・製造工程の自動化システム
- パイフォトニクス(静岡県浜松市)・光パターン形成LED照明
交渉が現在続いている「日本・トルコ経済連携協定(EPA)」の合意・発効への期待や、地域有数の製造業立国トルコが進める産業高度化を背景に、日本の質の高い生産機器・設備へのニーズが高まっており、ジェトロは約10年ぶりにジャパンパビリオンを出展した。
ジェトロでは今回、現地トルコの専門家をリテインし、商談マッチングサービスを提供した。事前に日本企業と個別にオンライン面談を行い、出品製品の特長やターゲットを理解した上で、確度の高い有望バイヤーをリストアップし、会期前に商談アポイントメントをセットした。
(左)ジャパンパビリオンの様子、(右)ビジネスマッチングの商談(ともにジェトロ撮影)
ジャパンパビリオン外の独自ブースには、SMC、オムロン、キーエンス、コスメック、八洲産業などの日本企業やその代理店が出展した。日本以外の国・地域でパビリオンを設置したのは、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、中国、台湾だ。サウジアラビアは12月にリヤドで開催される姉妹見本市「インダストリアル・トランスフォーメーション・サウジアラビア2025(Industrial Transformation Saudi Arabia 2025)」を紹介した。中国は独自出展を含めて約200社が出展し、出展者全体の約3割を占めた。また、WIN EURASIA主催者は東欧や北アフリカ地域の諸国や、イラク、アゼルバイジャンなどトルコ周辺国から約200人のバイヤーを招聘(しょうへい)した。
次回の「WIN EURASIA 2026」は2026年6月10~13日に開催予定だ。
(佐野充明、望月智治)
(トルコ、日本)
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