サウジアラビア、イランに対するイスラエルの攻撃を強く非難
(サウジアラビア、イスラエル、イラン)
リヤド発
2025年06月19日
6月13日付のサウジアラビア国営通信社(SPA)によると、サウジアラビア政府は6月13日、イスラエルのイランへの攻撃に対して強い非難と糾弾の意を表明した。この攻撃は、イランの主権と安全を損ない、国際法と規範に対する明白な違反行為だと主張した。
また、6月14日付のサウジアラビア国営通信社(SPA)によると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相がイランのマースード・ペゼシュキヤーン大統領と電話会談を実施したという。ムハンマド皇太子は「ペゼシュキヤーン大統領、イラン国民、そしてイスラエルによるイランへの攻撃で犠牲となった遺族に哀悼の意を表し、負傷者の早期回復を祈願する。イランへの攻撃は同国の主権と安全を損ない、国際法および国際規範の違反となる」と述べ、これらの攻撃を非難し、糾弾することを表明した。また、同攻撃は、危機の解決を目指した進行中の対話を阻害し、外交的解決に到達する努力を妨げていると強調した。サウジアラビアは紛争解決のための武力行使を否定し、意見の相違を解決するための基本原則としての対話を提唱すると強調した。
ペゼシュキヤーン大統領は、イスラエルのイラン攻撃を非難するサウジアラビアの立場を高く評価し、ムハンマド皇太子に謝意を伝えた。
(林憲忠)
(サウジアラビア、イスラエル、イラン)
ビジネス短信 938afc2c07ac7cb9