「ディスカバー・シャルジャ・ビジネスセミナー」、東京で開催

(アラブ首長国連邦、日本)

企画部企画課

2025年06月30日

アラブ首長国連邦(UAE)シャルジャ首長国の投資誘致機関シャルジャFDIオフィスは618日、同首長国のビジネス機会を紹介する「ディスカバー・シャルジャ・ビジネスセミナー」を東京で開催し、日本企業から約110人が参加した。

同オフィスの最高経営責任者(CEO)のモハメド・アル・ムシャルク氏は冒頭のあいさつで、中東地域の中でもUAEは安全な国と強調した。日本企業の進出も続いており、シャルジャ・エアポート・インターナショナル・フリーゾーン(SAIFゾーン)でメガネレンズを製造予定の東海光学(同社プレスリリース参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)について言及した。また、食品製造も可能性がある分野として、日本の菓子メーカーも進出したと紹介した。

写真 右がモハメド・アル・ムシャルク・シャルジャFDIオフィスCEO(ジェトロ撮影)

右がモハメド・アル・ムシャルク・シャルジャFDIオフィスCEO(ジェトロ撮影)

プレゼンテーションでは、UAEの他の首長国と比較した際の投資コストの低さや、アクセスの良さ、港湾設備の充実といったシャルジャの投資環境を中心に紹介した。人工知能(AI)を活用して5分間で事業ライセンス登録が完結するシステムを世界で初めて導入したことも紹介された。

写真 シャルジャFDIオフィスによるプレゼンテーション(ジェトロ撮影)

シャルジャFDIオフィスによるプレゼンテーション(ジェトロ撮影)

また、シャルジャが日本に期待する分野として、製造業の中でもヘルスケアやアグリテックが挙げられた。アル・ムシャルクCEOは、2025年10月にはシャルジャ投資フォーラム、2026年2月にはシャルジャ起業フェスティバルがそれぞれシャルジャで開催されるので、日本企業に積極的に参加してほしいと呼びかけた。

シャルジャはUAEの首長国の中で3番目の面積を誇り、ドバイ、アブダビに次ぐ約180万人の人口を擁している。また、シャルジャFDIオフィスによると、シャルジャと日本の貿易額は2億8,000万ドルで、シャルジャに進出している日本企業は19社だという。

(根本遥)

(アラブ首長国連邦、日本)

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