シルクロード国際博覧会が西安市で開催、多くの来場者でにぎわう

(中国)

北京発

2025年06月09日

9回シルクロード国際博覧会(シルクロード博)が52125日、中国陝西省西安市の西安国際会議展覧センターで開催された。総展示面積72,000平方メートルの会場に、シルクロード優品展、省間連携展、イノベーション展、低空経済展、交通物流展、文化旅行消費展という6つの展示エリアが設置され、主催者発表で累計225,000人の来場があった。

展示面積が16,000平方メートルに及ぶ優品展会場の1号館には、「シルクロードの高品質新生活の享受」をテーマに、商品カテゴリー別に「舌で味わうシルクロードの味」「手のひらに刻まれたシルクロードの思い出」「異国文化の体験生活」「シルクロード製品・地方遺産勲章」の4つの特別展示コーナーが設けられ、46カ国・地域158社の食品、工芸品、日用品、地理的表示商品などが展示された。

ジェトロは農林水産物・食品輸出支援プラットフォームの一環として、同展示会で日中経済協会北京事務所の日本食品館出展を支援し、優品展会場に出展面積200平方メートルのパビリオンを設けた。酒類や飲料、調味料、冷凍食品、ペット食品、栄養食品など、食品・飲料類の中国進出日系企業など16社が出展した。

シルクロード博への出展が今回で2回目となり、生食可能な卵を商品として取り扱う伊勢食品(北京)の孫基浩氏は「今年は来場者とマッチする度合いが高く、目的性も前年より高い一方、西安の消費者は価格に敏感で、比較的高価な商品を売るには努力がより必要だと感じた」とコメントした。

日本館主催者の日中経済協会北京事務所の山田智子副所長は「前年より国家館の形式で出展する国・地域が少なくなった分、日本館がより目立つ存在となり、よりよい宣伝効果を得られたと思う」と話した。

写真 シルクロード博覧会の日本館(ジェトロ撮影)

シルクロード博覧会の日本館(ジェトロ撮影)

写真 多くの西安市民が日本館を訪れた(西安美昌商貿有限公司提供)

多くの西安市民が日本館を訪れた(西安美昌商貿有限公司提供)

(王瑩)

(中国)

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