眼鏡用レンズ製造拠点エシロール・ラオの第2工場展開

(ラオス)

ビエンチャン発

2025年06月25日

視力ケア製品や眼鏡、医療技術ソリューションの設計・製造・販売を行うフランス企業エシロール・ルックスオティカは6月11日、ラオスのサワンナケート県に位置するサワンパーク経済特区(SEZ)で、眼鏡用レンズ製造拠点エシロール・ラオの第2工場の開所式を行った。同工場は第1工場と同様に、ポリカーボネート素材を使用した眼鏡用レンズを製造している。

エシロール・ラオは2013年に設立され、第1工場では350人のワーカーを雇用している。第2工場では400人を雇用し、年間5,600万枚の眼鏡用レンズの生産能力を備える。製造したレンズはタイを含む近隣の諸国に輸出され、フレームと組み立てられた後、主にアジア太平洋市場へと供給される。

ジェトロが同社のディヌー・アビシェク・ワイテ代表取締役にインタビューしたところ(6月16日)、ラオスでの生産拡大の理由として、SEZの投資優遇措置や、同社の生産ネットワークでのサワンナケートの立地条件、廉価な賃金や豊富で若い労働力、競争力のある運営コストに加え、再生可能エネルギーを中心とするクリーンエネルギー電源(注)を挙げた。

サワンパークSEZは2008年に設立された総面積234ヘクタールの経済特区で、これまでに製造業やサービス業など内外の80社以上が企業登録し、約5,000人が就業している。2025年2月には、ラオス・タイ第2友好橋とSEZ内のサワンナケート・ドライポートを結ぶ3.9キロの保税用アクセス道路が完成し、物流の効率化と輸出入の利便性が向上している。

写真 第2工場の様子(エシロール・ラオ提供)

第2工場の様子(エシロール・ラオ提供)

(注)2024年のラオスの総発電量5万2,945ギガワット時(GWh)のうち、水力・太陽光・バイオのクリーンエネルギーが4万5,78GWhと全体の76.6%を占める。

(プービエン・コンシハラート、山田健一郎)

(ラオス)

ビジネス短信 69862b42c32948a4