安川電機、米ウィスコンシン州での新規投資計画など発表

(米国)

シカゴ発

2025年06月16日

産業用ロボット製造大手の安川電機の子会社ヤスカワ・アメリカ(本社:イリノイ州、以下、ヤスカワ)は6月13日、ウィスコンシン州に1億8,000万ドル以上を投資し、事業拡大、北米本社と研究施設の移転をすると発表した。

今回の投資によって、同社は今後8~10年間でウィスコンシン州フランクリンの現施設を拡張し、ウィスコンシン州とイリノイ州の施設を1つのキャンパスに統合、イリノイ州ウォキーガンの北米本社と研修施設をフランクリンの施設に移転する。80万平方フィート(約7万4,300平方メートル)の新しいキャンパスには、本社、研修施設、研究所、製造・梱包(こんぽう)施設、産業用ロボットや半導体用製品の生産部門が統合され、700人以上の高給新規雇用が創出される見込みだ。同社は半導体、太陽電池、工作機械、自動車、空調システム(HVAC)、ポンプ、石油・ガスなどのさまざまな業界向けに、産業用ロボット、モーションコントロール製品、ACドライブ、太陽光発電インバーターなどを製造している。

ウィスコンシン州のトニー・エバース知事(民主党)は同社フランクリン拠点での発表セレモニーに参加し、創出する雇用数や設備投資額などの実績に基づき、同州経済開発公社(WEDC)を通じて同社に最大1,800万ドルの税額控除の供与を承認することを発表した。同知事は「世界中の企業が当州を成長と拡大の拠点として選ぶのは、この州に最高の製品を作る最高の労働力があることを知っているからだ。われわれは、先進製造分野のリーダーとしての地位をさらに強化しており、ヤスカワの事業拡大と当州での継続的な成功を支援できることをうれしく思う」と述べた。

写真 発表セレモニーでスピーチするエバース知事(ジェトロ撮影)

発表セレモニーでスピーチするエバース知事(ジェトロ撮影)

(星野香織)

(米国)

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