ジャカルタでアニメイベントが開催、コスプレーヤーでにぎわう
(インドネシア)
バンコク発
2025年06月27日
アニメ関連イベント「アニメ・フェスティバル・アジア(AFA Indonesia)」が6月6~8日、インドネシアの首都ジャカルタにあるコンベンションセンター(JCC)で開催された。
AFAは、東南アジアの日本ポップカルチャーファン向けに、最新のアニメやゲーム関連商品の販売、コンサート、ファンミーティングが開催される一大イベントで、2008年から開催されている。インドネシアでの開催は2年連続で、2025年の開催期間3日間での来場者数は約4万8,000人だった。
会場内の様子(AFA ID撮影)
会場では、アニメの知的財産(IP)ライセンサーや現地小売店、日本のマンガやゲーム関連企業、クリエーターなどが94のブースを出展し、最新アニメの写真撮影コーナーや体験スペースの設置、物販を行っていた。中には、現地企業とIPライセンサーが共同でブースを出展し、現地企業制作グッズの販売を行う場合もあった。現地小売店によると、インドネシアでは総じて少年マンガを題材としたアニメ作品が流行しているとのことだった。
また、同イベント期間中は会場内のミニステージで、インドネシア人歌手やアイドルグループ、日本企業提携クリエーターによるライブパフォーマンスが行われ、盛り上がりを見せていた。さらに、ジャカルタのモールにオープン予定のお化け屋敷が特別出展を行っており、近年のインドネシアにおけるホラー人気もあって、入場待ちの長い列ができていた。
2日目と最終日の夜にはアニメコンサートが開催され、2日目は7組のアニソン(アニメソング)シンガー、最終日に開催したジブリコンサートでは「もののけ姫」で有名な米良美一氏らが出演した。会場の様子からも、インドネシアでの日本のアニメ文化の定着が見られた。来場者からは、「日本から声優を呼び、実際にトークやアフレコ(アフターレコーディング)が聞けたのがとても良かった」「アニメ、音楽に加えてグッズも買えて、さまざまなコスプレを見られて楽しい」「新しくコスプレ友達ができた」との意見が寄せられた。
主催者によると、出展者は増加傾向にあり、同イベントを例年開催しているシンガポールに加え、他のアジア諸国でも展開を模索しているという。
アニソンコンサート(左)とジブリコンサート(右)(ともにAFA ID撮影)
アニメ「チェンソーマン」のコスプレ(ジェトロ撮影)
(若林香奈、リスナ・リザル)
(インドネシア)
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