ジェトロ、東洋大学と交流のインド北部チトカラ大の学生に日本就業セミナー開催

(インド、日本)

知的資産部高度外国人材課

2025年06月27日

ジェトロは618日、東洋大学外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの短期交流プログラムで訪日中の、インド北部パンジャブ州ラジュプラ市に本拠を置く私立総合大学チトカラ大学外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの学生向けに、日本就業に関するセミナーや意見交換会を実施した。参加学生は、チトカラ大学内で300人の応募から選抜された30人で、エンジニアリング、ビジネス、薬学、デザインなどさまざまな専攻・学年で構成された。

ジェトロからは、英語で開催する合同企業説明会の情報や高度外国人材関心企業情報(OFPリスト)など、日本企業への就職支援コンテンツを説明した。また、高度外国人材課のスワスティック・クルカルニ課長代理がインドに展開する日系企業などを紹介し、インド出身である自身の視点から、時間厳守や効率性を重視した日本の働き方の特徴なども時折質問を交えつつ解説した。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

参加学生の多くは初めての日本訪問であり、「日本人は礼儀正しい」「親切」と好意的な印象が多く、「日本で経営を学びたい」「エンジニアとして働きたい」といった声も聞かれた。一方で、「ベジタリアンとして食事に不安がある」との意見も上がった。また、日本語の習得については難しさを感じているものの、「アニメを通じて親しみがあり、努力すれば習得できる」という前向きな姿勢も見られた。

チトカラ大学国際交流室アソシエートディレクターのサンディープ・シン氏によると、新型コロナウイルス流行前には学内で日本語クラスが開講されており、現在、再開準備を進めている。学生たちの意識は最近変わりつつあり、英語圏の大国ではなく、学位取得後に就職し定住できる場所を求める傾向が強まってきているという。

また、引率した東洋大学国際部国際課の圓角佑美課長補佐は、「本プログラムでインドの大学から学生を受け入れたのは今回が初めてであり、ジェトロを訪問し事業説明を受けるのも初のケースだ」と述べた。その上で、「学生たちに日本での就労に関する実践的な内容を直接伝えられたことは、日本で働くというキャリアの選択肢を具体的に考える貴重な機会になった」と語った。

写真 参加者の集合写真(ジェトロ撮影)

参加者の集合写真(ジェトロ撮影)

(大滝靖子)

(インド、日本)

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