タイ政府、酒類販売の緩和に関する新告示施行
(タイ)
バンコク発
2025年06月30日
タイ政府は6月26日、アルコール飲料の販売緩和を巡る2本の告示を官報に掲載し、翌27日から施行した。
(1)2025年タイ首相府告示「アルコール飲料販売禁止時間」
〇2015年1月6日付のタイ首相府告示「アルコール飲料販売禁止時間」を廃止する。
〇午前11時から午後2時、午後5時から翌日午前0時以外の時間は、アルコール飲料の販売を禁止する。ただし、次の場所を除く。
- 国際路線を運航する空港内の旅客ターミナル
- 娯楽施設法で定める娯楽施設(同法定の営業時間内)
- ホテル法に基づいて操業するホテル
タイではこれまで、2015年の同首相府告示によって、国際空港内と娯楽施設での販売を除き、午前11時から午後2時、午後5時から翌日午前0時以外の時間は、アルコール飲料の販売は禁止されていた。2025年の今回の告示により、新たにホテルが販売可能になることを追加した。
(2)2025年タイ首相府告示「駅でのアルコール飲料の販売、消費を禁止する場所、エリアの指定」
〇2015年2月5日付のタイ首相府告示「駅でのアルコール飲料の販売、消費を禁止する場所、エリアの指定」を廃止する。
〇保健相の許可に基づき、首都バンコクのフアランポーン駅にあるエアコン付き待合エリアで開催する特別なイベントを除き、アルコール飲料の販売、消費を禁止する。なお、タイ国民の安全と社会の安定を保守し、未成年への飲酒防止措置やスクリーニングを講じなければならない。
タイではこれまで、2015年の同首相府告示によって、鉄道駅の敷地内や鉄道車内でのアルコール飲料の販売や飲酒は禁止されていた。2025年の告示により、前述のとおり、フアランポーン駅の特定エリアで開催される特別イベントでは、例外的に認めることとなった。
(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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