サウジアラビア食品医薬品局、消費者の健康のため新たに栄養表示を導入
(サウジアラビア)
リヤド発
2025年06月23日
サウジアラビア食品医薬品局(SFDA)は6月18日、消費者の健康のために新たな「食品技術規制」を導入することを発表した。食品表示に関する透明性を高め、外食時に消費者に包括的な情報を提供し、消費者が十分な情報を得た上で意思決定をできるようにすることを目的とする。
SFDAは2025年7月1日から、食品施設(レストランやカフェなどの飲食店など)に対しメニューに次の詳細な栄養情報を表示することを義務付ける。
- ナトリウム含有量が高い食事には「塩入れ容器(ソルトシェーカー)」ラベルを表示
- 飲料のカフェイン含有量の開示(注)
- 食事カロリーを消費するのに必要な推定時間の表示
これらは実店舗かオンラインかを問わず、全てのメニューに適用される。
SFDAは、より健康的な食品選択肢を促進し、バランスの取れたライフスタイルを奨励し、消費者が承認された健康勧告に照らして塩分とカフェインの摂取量を把握できるよう支援することを目指すとしている。
(注)飲料のカフェイン含有量は、SFDAサイト「Caffeine Calculator」にて確認することができる。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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