メキシコのミシュランガイド更新、星付きレストランは23店舗に
(メキシコ)
メキシコ発
2025年06月09日
世界各地のガストロノミーを紹介するレストラン格付け誌「ミシュランガイド」が6月3日、メキシコ版ガイドを更新した。2024年に初めて同ガイドのメキシコ版が公開され、2つ星・1つ星を獲得した18店舗を含む157店舗が掲載されていた(2024年6月6日記事参照)。今回の更新により、星付きレストランは前年から5店舗増加の23店舗、全体では24店舗増加の合計181店舗が掲載された(注)。掲載店舗の州別内訳は、メキシコ市78店舗、バハカリフォルニア州31店舗、オアハカ州23店舗、南バハカリフォルニア州21店舗、キンタナロー州20店舗、ヌエボレオン州8店舗だった。
今回メキシコで3つ星を獲得したレストランはなかったものの、2つ星には前年に引き続きメキシコ市のキントニル(Quintonil、前衛的なオアハカ料理)、プジョル(Pujol、オマカセ・スタイルのメキシコ料理)の2店舗が選ばれた。1つ星では、16店舗が前年から星を維持するとともに、新たにメキシコ市3店舗、バハカリフォルニア州2店舗が追加され、合計21店舗になった。
また、星には分類されないカテゴリーで、価格以上の満足感が得られる料理を提供する「ビブグルマン」は50店舗、上質な料理を提供する「セレクテッドレストラン」が108店舗だった。持続可能なガストロノミーに対する積極的な取り組みを評価する「ミシュラングリーンスター」も、ガイド掲載181店舗のうち8店舗が選ばれている。
同日に行われた発表レセプションには、マルセロ・エブラル経済相も参加し、メキシコは世界有数の食文化を有しているとした上で、同ガイドへのレストラン掲載は「観光業の重要な原動力で、メキシコ経済に大きな影響を与える」と今回の更新を祝った。
(注)同ガイドの評価基準は、3つ星が「そのために旅行する価値のある卓越した料理を提供するレストラン」、2つ星が「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理を提供するレストラン」、1つ星が「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理を提供するレストラン」。
(深澤竜太)
(メキシコ)
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