ルーマニアでボロジャン新首相率いる新内閣発足

(ルーマニア)

ブカレスト発

2025年06月25日

ルーマニアのニクショル・ダン大統領は6月20日、国民自由党(PNL)所属のイリエ=ガブリル・ボロジャン氏を首相に任命し、新首相率いる新内閣が23日、上下両院議会で過半数の賛成(賛成301票、反対9票)を得て承認された(「ディジ24」6月23日)。新連立内閣は、国民自由党(PNL)、社会民主党(PSD)、ハンガリー人民主同盟(UDMR)、ルーマニア救出同盟(USR)の4党で構成する。

同日に大統領官邸で行われた就任宣誓式で、ボロジャン首相は「大統領との協力と議会の支援を得て、ルーマニアの繁栄のための条件を整え、国民の信頼を回復することで、この困難な時期を乗り越えることができると確信している」と述べた。

新内閣は、PNLに3人〔首相のほか2人(うち1人は副首相兼務)〕、PSDに7人、UDMRに3人、USRに4人、無所属に3人の閣僚ポストが割り当てられた(添付資料表参照)。主要閣僚では、副首相兼内務相にマリアン=カタリン・プレドイウ氏(PNL)、運輸・インフラ相にチプリアン=コンスタンティン・シェルバン氏(PSD)、経済・デジタル化・起業・観光相にラドゥ=ディネル・ミルツァ氏(USR)、エネルギー相にボグダン=グルイア・イバン氏(PSD)が就任した。新政権の運営手腕や連立内の協調体制の構築が注目される。

(アリーナ・フタディエフ、本吉美友)

(ルーマニア)

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