テラモーターズ、インドでEV三輪車の新モデル発売
(インド)
ニューデリー発
2025年06月11日
日本発のベンチャー企業のテラモーターズ(本社:東京都港区)は5月27日、インドの首都ニューデリーで電動(EV)三輪車の新モデル「KYORO+」の発売を発表した。新モデルは都市内のタクシーとして活用されることを念頭に、インド国内で製造・販売される。
同社は発表イベントで、従来のガソリンを使用する三輪車と比較して、ランニングコストが低い点や、1回の充電で最大200キロの走行が可能となる点をアピールした。
同社は2014年にインドで操業を開始し、EV三輪車の組み立て・販売事業を行っている。同国東部の西ベンガル州コルカタに第1工場、北部のハリヤナ州マネサールに第2工場を設置し、これまでにインド国内で15万台以上のEV三輪車を販売したほか、貨物車両や充電ソリューションなども提供してきた。現在、南部カルナータカ州ベンガルールに新工場設立を計画しており、2025年末までに年間6万台の生産能力、販売店数100店を有することを目指している。
5月27日に開かれた発表イベントには、同社創業者で現テラドローン代表取締役社長の徳重徹氏ほか、中央政権与党・インド人民党(BJP)のシェザド・プーナワル広報担当官らが出席した。プーナワル氏はスピーチで「インド政府は環境問題に責任を持ち、再生可能エネルギーへの移行や自動車のEV化を後押ししている」と強調した。
新モデル「KYORO+」発売の発表イベント(ジェトロ撮影)
(ジェニカ・カルラ、川崎宏希)
(インド)
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