3月の鉱工業生産指数、前年同月比3.0%上昇
(インド)
調査部アジア大洋州課
2025年05月14日
インド統計・計画実施省(MOSPI)は4月28日、3月の鉱工業生産指数(IIP、注1)が164.8(暫定値)となり、前年同月比3.0%上昇だったと発表した(添付資料図参照)。主な分野・業種別では、鉱業が156.8で0.4%上昇、製造業が160.9で3.0%上昇、電力は217.1で6.3%上昇だった。
加工・製造業の主要品目では、インド標準産業分類(注2)の上位2桁で分類した23品目のうち13品目で、前年同月比で上昇が見られた。特に卑金属製造(前年同月比6.9%上昇)、輸送機器(トレーラー、中型トレーラーを含む)生産(同10.3%上昇)、電気機器製造(同15.7%上昇)の寄与が大きかった。具体的には、卑金属製造では合金鋼板製品、鋼管などが前月に続いて指数上昇に貢献した。また、輸送機器製造では自動車部品、スペアパーツのほか、アクスル、トレーラーなどの車体、電気機器製造では電気ヒーター、小型変圧器、光ファイバーケーブルの先端コネクターなどが寄与した。
(注1)2011/2012年度(2011年4月~2012年3月)の生産量を基準(100)として算出される。
(注2)インド標準産業分類とは、国連の定める国際標準産業分類を基に、インド統計・計画実施省が開発した産業分類のこと。
(深津佑野)
(インド)
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