中央銀行、政策金利を7.75%に引き下げ

(スリランカ)

調査部アジア大洋州課

2025年05月28日

スリランカ中央銀行(CBSL)は5月22日、オーバーナイト政策金利(Overnight Policy Rate:OPR)を8.00%から7.75%に引き下げると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。2024年11月にOPRを導入して以降(2024年11月29日記事参照)、初めての引き下げとなった。

CBSLは、今回の政策金利引き下げにより、インフレ率を目標値とする5%程度に回復させたい考えだ。最大都市コロンボでは、2024年9月以降、デフレ状態が続いている。他方、2025年3月ごろからデフレは軟化傾向にあり、想定より早い回復が見込め、2025年第3四半期(7~9月)初めには目標値に近づくとCBSLは分析している。

CBSLはまた、2025年のこれまでの対外収支について、貿易赤字は拡大しているものの、観光客や労働者からの海外送金などによる外貨獲得に支えられ、堅調に推移しているとした。

(深津佑野)

(スリランカ)

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