2024年の総雇用者数は前年比3.9%増、民間賃金は5.1%増

(ケニア)

ナイロビ発

2025年05月13日

ケニア国家統計局(KNBS)は5月6日、「エコノミックサーベイ2024外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。2024年の総雇用者数は前年比3.9%増の2,077万8,600人となった。うち、正規部門の雇用者数(自営業を含む)は2.4%増の338万9,300人、非正規部門(インフォーマルセクター)は4.2%増の1,738万9,300人(推計)だった。

正規部門のうち、自営業を除く賃金雇用者数は321万3,800人で、その68.2%を占める民間セクターが2.1%増、31.8%を占める公的セクターが3.1%増となった。民間セクターのうちで、最も雇用が増えたのが宿泊・外食産業(観光業)の6.1%増(10万2,900人)だった。雇用者数の多い製造業は2.0%増(34万7,300人)、農林水産業は2.1%増(30万8,900人)となった。

正規部門の名目賃金(1人当たり、平均年収)は、民間セクターが5.1%増の96万6,575シリング(約108万2,564円、1シリング=約1.12円)、公的セクターが2.7%増の86万1,389シリングだった。民間セクターを主な業種別でみると、製造業が7.3%増(71万2,879シリング)、農林水産業が3.8%増(42万791シリング)、卸・小売業は5.5%増(106万3,253シリング)となった。2024年通年の消費者物価上昇率が4.5%であることからすれば、多くのセクターで実質賃金が減少した。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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