ジェトロ、上海市で日本食関連商材の商談会を開催

(中国)

上海発

2025年05月26日

ジェトロは在上海日本総領事館と5月14日、日本産米の中国向け輸出促進と日本産商材などの認知度向上のため、上海市で日本産米など天ぷら関連商材の商談会を実施した。近年、天ぷらは上海市で流行しつつあり、日系食品企業による取り扱いが関連商材を含めて多い。今回の商談会には17社の日本産米や日系食品・酒類を取り扱う企業が出展し、飲食店経営者や購買担当者など約100人のバイヤーが参加した。

商談会では、30種類以上の天ぷら粉、天ぷら調味料、日本産米、豆腐、酒類、清涼飲料水など、天ぷらと関連する商材を試食試飲提供・展示し、日本産米など天ぷら関連商材のPR・商談を行った。

また、「日本食普及の親善大使」で、本格的な和食を上海市で提供する「くろぎ上海」の行政総料理長の由水正信氏が、出展企業による天ぷら関連商材で作られたメニューを説明しながら、料理作りを実演し、参加者に天ぷら関連商材をPRした。

来場者からは、「くろぎ上海の由水総料理長による実演がよかった。今後ともこのようなイベントに料理長の方を招き、料理の説明・実演時間を設けると良い」「今後は日本食レストランで取り扱っている既存の中国産商材と比較しながら、日本産食材を出展したほうが差別化を図りやすい」という声が寄せられた。出展者からは、「今回は天ぷらと日本産米の限定イベントとすることにより、料理実演に係るメニューも提案しやすくてよかった。テーマを絞ることによって、来場者にとっても分かりやすかったのではないか」「来場者の専門性は高く、会場で商談成約した顧客が何社かあった」といった声が聞かれた。

ジェトロは、中国での日本産米などの食品の認知度向上と、輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施していく予定だ。

写真 (左)イベントに出展された日本産米、(右)天ぷら商材を使った料理作りの説明と実演(ともにジェトロ撮影)

(左)イベントに出展された日本産米、(右)天ぷら商材を使った料理作りの説明と実演(ともにジェトロ撮影)

写真 イベントの試食と商談(ジェトロ撮影)

イベントの試食と商談(ジェトロ撮影)

(周佳)

(中国)

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