2025年第1四半期、非石油製品の輸出は前年同期比13.4%増加
(サウジアラビア)
リヤド発
2025年05月30日
サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は5月26日、2025年第1四半期(1~3月)の貿易統計を発表した。再輸出を含む非石油製品の輸出額が807億2,920万リヤル(約3兆677億円、1リヤル=約38円)となり、前年同期比で13.4%増加した。再輸出を除く非石油製品の輸出も9.0%増加した。
非石油製品輸出の製品別割合をみると、化学製品が全体の23.8%を占めた。次にプラスチック、ゴム、およびそれらに関連する製品が21.9%だった。前年同期比で化学製品が8.1%増加し、プラスチック、ゴム、およびそれらに関連する製品が10.4%増加した。
再輸出を含む非石油製品輸出の輸入に対する比率は36.2%となり、前年同期の34.3%と比較して上昇した。これは、非石油製品の輸出が前年同期比13.4%増加したのに比べ、輸入が7.3%の増加にとどまったことが影響している。また、前期の35.2%よりも上昇した(2025年2月28日記事参照)。
輸入の製品別割合をみると、機械、電気機器および同部品が全体の25.8%を占め、前年同期比で18.7%増加した。次に、輸送機器および同部品が14.6%となっている。
なお、2025年第1四半期の製品輸出(石油製品、非石油製品、再輸出の合計)は、石油輸出が前年同期比8.4%減少したため、全体で3.2%減少し、2,857億8,960万リヤルとなった。その結果、輸出総額に占める石油輸出の割合も、2024年第1四半期の75.9%から2025年第1四半期には71.8%に減少した。ただし製品輸出全体では、前期の2,780億9,080万リヤルからは約2.8%増加した。
(平田若菜)
(サウジアラビア)
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