「SIAL SHANGHAI 2025」開催、ジャパンパビリオンに38社が出展

(中国)

上海発

2025年05月28日

中国上海市で51921日、中国最大級の総合食品見本市「SIAL SHANGHAI 2025」が開催された。ジェトロは上海新国際博覧センター(SNIEC)の国際総合食品ホールにジャパンパビリオンを設置し、計38社が出展(うち6社は初出展)した。ジェトロがSIAL SHANGHAIにジャパンパビリオンを設置するのは9回目で、出展者は菓子や調味料、飲料、加工食品など600種類以上の日本産食品を出品した。

写真 設置したジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

設置したジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

主催者によると、同見本市は20万平方メートルの会場に、世界75カ国・地域から5,000社以上が35万点の商品を出品し、世界110カ国・地域から18万人以上のバイヤーが来場した。

写真 開幕式の様子(ジェトロ撮影)

開幕式の様子(ジェトロ撮影)

出展者からは、「今回の展示会を通して、今まで進出していなかったカンボジアやモンゴルなどの国・地域の顧客開拓ができた」「お菓子の試食を通じて得られた中国顧客の生の声を日本のメーカーにフィードバックし、新商品の開発につなげていきたい。また、オーストラリアやチリなど新たな国・地域への輸出のニーズを把握した」との声が上がった。そのほかにも、「今回の出展で既存顧客との関係強化や、新規顧客の開拓、中国市場の消費実態の把握などができた。清涼飲料水にシフトして出品したことで、多数の新たな顧客獲得につながった」「業務用商品の販路開拓を目的に初めて出展したが、来場バイヤーだけではなく、ジェトロブースの出展企業(インポーター、ディストリビューター)ともつながることができた。間口が広がり、中国国内市場での売り上げ拡大につながるきっかけとなった」という声も寄せられた。

写真 ジャパンパビリオンでの商談と試食(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンでの商談と試食(ジェトロ撮影)

次回の「SIAL SHANGHAI 2026」は2026年5月18日~20日に開催される。ジェトロは、中国での日本産食品の認知度向上や、輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施していく予定だ。

(王志燕)

(中国)

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