日系眼鏡チェーン専門店のオンデーズがラオスに初進出へ
(ラオス)
ビエンチャン発
2025年05月13日
メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるオンデーズ(OWNDAYS)は4月22日、2025年9月下旬に、首都ビエンチャンに新設予定の大型商業施設「コックコック・メガモール・パトゥーサイ店」に第1号店を出店すると発表した。発表によれば、同社は商業施設を開発するコーラオ・グループ傘下のグランドビュープロパティとの間で、2025年4月10日にマスタープランチャイズ契約を締結した。
オンデーズは、ラオスの上位中間層を主要ターゲットとし、230万キープ(約1万5,000円、1キープ=約0.0066円)程度の平均単価を目指す。ジェトロによる同社への聞き取り(2025年5月9日)によると、「ASEAN地域への出店体制を整える中、都市部を中心に生活水準が向上しているラオスのマーケット拡大が期待できるため、ラオスへの進出を決めた」という。今後3年間で、ラオス国内に8店舗を出店する計画だ。
コーラオ・グループは韓国系企業で、1997年からラオスでの中古車販売業で成功し、金融や建設、不動産、メディアなど多角経営を進めている。小売りでは、2022年にハイパーマートの「コックコック・メガモール」1号店を首都中心部に開業、その他にもコンビニエンス形態の「コックコック・ミニマート」を展開している。また、日本の100円ショップに当たる商品を中心に集めた「JOAH」(1商品1万7,000キープから)なども展開している。
グランドビュープロパティは、ラオス最大規模となる「コックコック・メガモール・パトゥーサイ店」の開業に合わせ、さまざまなフランチャイズ店舗とのマスターフランチャイズ契約を積極的に進めている。これまでに、外食では韓国系ハンバーガー店舗「マムズタッチ」、ベーカリー店舗「パリバゲット」、「イディヤコーヒー」のほか、シンガポール系中華レストラン店舗「クリスタルジェイド」、タイの外食ゼン・グループの「キアン」や「オン・ザ・テーブル」などと相次いでフランチャイズ契約を締結した。また、韓国の新世界百貨店の格安店で化粧品などのブランド商品などを取り扱う「新世界ファクトリーストア」、韓国イーマートのプライベートブランド専門店「ノーブランド」、タイのファッションブランド「ポメロ・ファッション」などとも契約を締結し、出店準備を進めている。
建設中の「コックコック・メガモール・パトゥーサイ店」(ジェトロ撮影)
(山田健一郎)
(ラオス)
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