2月の自動車生産、前年同月比13.6%減の11万5,487台
(タイ)
バンコク発
2025年04月08日
タイ工業連盟(FTI)は3月25日、2月の自動車生産台数が前年同月比13.6%減の11万5,487台だったと発表 した(添付資料表参照)。発表によると、2月の部門別では、乗用車が前年同月比23.6%減の3万8,563台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が7.6%減の7万6,924台だった。自動車生産台数全体の68.0%を占める輸出向けは9.5%減の7万8,535台、国内販売向けは21.3%減の3万6,952台だった。
2025年1~2月累計の自動車生産台数は、前年同期比19.3%減の22万2,590台だった。部門別では、乗用車が27.9%減の7万4,277台、ピックアップトラックなどの商用車が14.2%減の14万8,313台。また、輸出向けが15.6%減の15万3,579台、国内販売向けが26.5%減の6万9,011台だった。
国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、2月は前年同月比6.7%減の4万9,313台となった。1~2月累計は前年同期比9.5%減の9万7,395台だった。
企業の動向をみると、中国メーカー(注)の1~2月累計の乗用車販売シェアは18.9%、2024年通年では18.8%だった。日本メーカーのシェアは1~2月累計では64.0%で、2024年通年では64.8%だった(添付資料図1参照)。
商用車販売シェアでは、1~2月累計の中国メーカーは10.2%、2024年通年では7.1%だった。日本メーカーのシェアは1~2月累計で78.6%、2024年通年では84.4%だった(添付資料図2参照)。自動車全体の総販売シェアをみると、中国メーカーの1~2月累計は13.8%、2024年通年では11.6%、日本メーカーの1~2月累計は73.0%、2024年通年は76.7%だった(添付資料図3参照)。
2月の完成車の輸出台数は前年同月比8.3%減の8万1,323台、その輸出額は5.5%減の約573億バーツ(約2,464億円、1バーツ=約4.3円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は10.9%減の約731億バーツだった。1~2月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比18.1%減の14万3,644台、輸出額は18.5%減の約988億バーツ。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は16.7%減の約1,346億バーツだった。
(注)中国企業には、長城汽車(GWM)や上海汽車(MG)、哪吒汽車(NETA)、BYDなどが含まれる。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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