2024年度第3四半期のGDP成長率は6.2%

(インド)

ニューデリー発

2025年04月17日

インド統計・計画実施省(MoSPI)は2月28日、2024年度第3四半期(2024年10~12月)の実質GDP成長率(2011年度基準)を前年同期比6.2%と発表した(添付資料表1参照、推計値は表2参照)。新型コロナウイルス禍明け以降はプラス成長が続き、成長率は鈍化した前期から改善した。

需要項目別にみると、全体の約6割を占める民間最終消費支出が同6.9%増、政府最終消費支出が同8.3%増と、堅調に推移した。一方で、全体の約3割を占める総固定資本形成は同5.7%増で、やや控え目な成長となった。輸出入に関しては、第1四半期(4~6月)、第2四半期(7~9月)から引き続き輸出が増加し、輸入は減少した。特に輸出は10.4%増と大きく拡大し、貿易赤字の縮小に貢献した。

産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率では、全部門でプラス成長だった(添付資料表3参照、推計値は表4参照)。特に「公共・防衛・その他サービス」(8.8%増)、「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」(7.2%増)、「建設」(7.0%増)の伸びが目立った。他方、インド政府が「メーク・イン・インディア」政策を掲げて産業育成に取り組んでいる「製造」に関しては、3.5%増と、全体の成長率と比較して低調で、前年同期の14.6%増と比較し勢いが減速した。

(丸山春花、サンディープ・シン)

(インド)

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