英政府、ユニバーサルによる欧州最大級のリゾート建設計画に合意
(英国、米国)
ロンドン発
2025年04月15日
英国政府は4月9日、米国エンターテインメント会社ユニバーサル・ディスティネーションズ&エクスペリエンシズ(以下、ユニバーサル)のリゾート投資計画に合意したと発表した。イングランド東部ベッドフォードに建設する。テーマパークやホテル、商業施設から成る欧州最大級の複合施設となるとしている。ユニバーサルブランドのテーマパークおよびリゾート施設は欧州初。計画の承認を経て2026年から建設を開始の予定で、開業は2031年を予定している。建設に係る2万人の雇用に加え、宿泊や飲食などのサービス、クリエーティブ分野で8,000人の雇用創出が見込まれる。また、開業初年で850万人の来場者、2055年までに500億ポンド(約9兆3,000億円、1ポンド=約186円)の経済効果が見込まれるとしている。
ユニバーサルは2023年12月に同地域の土地区画を購入しており、その後も調査や地元市民への意見聴取を実施していた。同社は英国を選択した背景として、人口規模、クリエーティブ産業や観光業が盛んなこと、輸送インフラ、欧州との接続性を挙げている。また、立地の理由としては、国内各地からのアクセスの良さを挙げている。特にロンドンおよびルートン空港からの高速鉄道のほか、今後開通する予定のオックスフォードとケンブリッジをつなぐイースト・ウェスト・レールによるさらなるアクセス改善も見込めるとした。なお、政府は4月3日、ルートン空港の拡張計画(年間旅客数の制限を1,800万人から最大3,200万人に増大)を承認している。
(野崎麻由美)
(英国、米国)
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