11月の米選挙で女性の上院議員・知事が増加する可能性も
(米国)
調査部米州課
2024年11月06日
11月5日に行われた米国大統領選挙の開票が続く中、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領が勝利すれば、初の女性大統領となるが、米シンクタンクの調査で、女性の連邦上院議員や州知事がいまだ誕生してない州がそれぞれ20州弱あることがわかった。
ピュー・リサーチ・センターは11月1日、米国でこれまで女性の上院議員・州知事を輩出した州についての調査結果を発表した。それによると、これまで女性の上院議員が誕生してない州は17州となっている。5日の選挙では、デラウェア、インディアナ、ニューメキシコ、ロードアイランド、ユタの各州で初の女性上院議員誕生の可能性が出ている。このうち米東部デラウェア州では既に、民主党候補のリサ・ブラント・ロチェスター氏(連邦下院議員)が勝利し、同州初の女性で黒人の上院議員となることが確定した(AP通信11月6日)。現在の第118議会(2023年1月3日~2025年1月3日)では、各州2人ずつの上院議員100人のうち女性は25人(民主党:15人、共和党:9人、無党派:1人)だ。州の数では21にまたがり、ミネソタ、ネバダ、ニューハンプシャー、ワシントンの各州では2人とも女性議員となっている。
女性の州知事が誕生してない州は18州だ。11月の選挙でインディアナ、ミズーリの各州で初の女性州知事が誕生する可能性があったが、インディアナでは既に共和党の男性候補のマイク・ブラウン氏の勝利が確定している(AP通信11月6日)。もしハリス氏が大統領に当選し、ミネソタ州知事のティム・ウォルズ氏が副大統領になれば、同州ではペギー・フラナガン副知事が州知事に就任することになる。それが実現すれば、同州では初の女性かつネーティブアメリカンの知事誕生となる。
女性の上院議員、州知事ともに誕生してないのは、コロラド、アイダホ、インディアナ、ペンシルベニア、バージニアの5州だ。
(松岡智恵子)
(米国)
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