米州知事選、共和党優勢の中西部3州で同党候補が当選
(米国)
シカゴ発
2024年11月07日
米国で11月5日、大統領選挙と同時に州知事選挙が行われた。中西部3州では、インディアナ州のエリック・ホルコム知事(共和党)、ミズーリ州のマイケル・L・パーソン知事(共和党)が任期満了、ノースダコタ州のダグ・バーガム知事(共和党)は3期目の立候補をしなかったため、いずれも新顔候補による選挙となった。
AP通信によると、インディアナ州では、開票率94%の時点で、共和党のマイク・ブローン連邦上院議員が得票率54.5%を獲得し、民主党のジェニファー・マコーミック前州教育局長官(得票率41.0%)を破った。地元報道機関WTHRによると、次期大統領に当選確実となったドナルド・トランプ前大統領の支持を得ていたブローン氏の勝利が有力視されていた(11月5日)。なお、マコーミック氏は、教育政策を巡る意見の相違から、共和党を離党し、2021年初めに州教育局長官の任期が終了した後、所属政党を民主党に変更していた(AP、11月5日)。
ミズーリ州では、開票率99%の時点で、共和党のマイク・キーホー同州副知事が得票率59.2%で、民主党のクリスタル・クエイド同州下院議員(得票率38.7%)を破った。キーホー氏はトランプ氏と同州のパーソン知事の支持を得ており、当選の可能性が高いとされていた。同州では共和党が州の上下両院を支配しており、州の主要な公職に就いている民主党員はいない。
ノースダコタ州では、開票率99%の時点で、共和党のケリー・アームストロング連邦下院議員が得票率68.4%で、民主党のメリル・ピップコーン同州上院議員(得票率26.0%)を破った。アームストロング氏は現在、同州選出の唯一の連邦下院議員として、下院エネルギー・商業委員会、下院監視・説明責任委員会の委員を務めている。
なお、前述した今回の州知事選に立候補しなかったノースダコダ州バーガム知事は、エネルギー政策についてトランプ氏から高評価を受けており、次期政権でのエネルギー省(DOE)長官の候補者の1人として挙げられている。
(星野香織)
(米国)
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