ベンガルールで日本食の紹介イベント開催

(インド)

ベンガルール発

2024年11月13日

インド南部ベンガルール市内のホテルで11月10日、「ジャパン・フード・フェスト 2024(Japan Food Fest 2024)」と題した日本食の紹介イベントが開催された。同イベントは、在ベンガルール日本総領事館、バンガロール日本人会、バンガロール日本商工会の共催により行われたもの。

イベントは2017年以降7回目の開催となり、当日は食品関係の日系企業やベンガルール市内の日本食レストランなど21社が参加し、約1,600人の来場者があった。ホテルの屋外会場には特設ステージが設けられ、サーモンの解体ショー、茶道の体験デモンストレーション、コスプレーヤーの紹介なども合わせて行われた。

現在、日本の農林水産物・食品輸出の総額は1兆3,581億円(2023年)に上るが、インドはわずか34億円と全体に占める割合も0.25%にとどまる。インド国内で日本の食品に触れる機会はかなり限定的といえるが、近年のベンガルールでは、日本人オーナーが立ち上げたピザフォーピース(PIZZA 4P’S)がイタリアンレストランを、サンパーク(本社:大阪府吹田市)がラーメン店をオープン(2024年8月20日記事参照)させるなど、日本発のレストラン開設の動きがみられる。

一般的に食に対しては保守的といわれるインド人だが、インド全体の人口は14億人を超え、カルナータカ州だけでも7,000万人近い人口を擁する。こうしたレストランには連日多くのインド人客が訪れている。

在ベンガルール日本総領事館の中根勤総領事は、今回の開催の狙いについて「日印の経済関係が先行する中、日本食および日本食文化に気軽に触れていただく機会を提供し、できるだけ多くの方々に日本食や日本のことについて関心を高めてもらうこと」と語る。

今回のようなイベントを通じて、1人でも多くのインド人に日本食を味わってもらい、地道に日本食の普及を図っていくことが肝要といえるだろう。

写真 開会の鏡開きの様子(ジェトロ撮影)

開会の鏡開きの様子(ジェトロ撮影)

写真 サーモンの解体ショーの様子(ジェトロ撮影)

サーモンの解体ショーの様子(ジェトロ撮影)

(水谷俊博)

(インド)

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