FOOD HOKKAIDOに7カ国からバイヤーが参加、道内企業と商談
(北海道、フィリピン、タイ、米国、アラブ首長国連邦、フィンランド、英国、ベトナム)
北海道発
2024年10月04日
ジェトロは9月24~26日、海外7カ国の食品バイヤーを北海道・札幌市に招聘(しょうへい)し、地元企業とのマッチングを支援した。米国、フィンランド、英国、アラブ首長国連邦(UAE)、タイ、ベトナム、フィリピンから13社が参加した。9月24日は札幌市内で市場視察、25~26日は「FOOD HOKKAIDO」商談会(注)を実施した。
商談会には、北海道全域から水産物加工会社、食品会社など91社が参加し、2日間で計568件の商談を実施した。会場では、参加した道内企業が商品説明やサンプルの提供・試食を行い、バイヤーが実際に味を確認しながら商談を進める様子が見られた。参加したベトナムのバイヤーは、「自国で販売するためには、求めている商材カテゴリと賞味期限がマッチすることが大切。成分表示などのルールを守る必要もある。近年は自国で特に無添加食品や健康食品のニーズが高まっている」と話す。また、「北海道産の農水産物は自国でも元々ブランド力が高い。良い商材に出会えたらサンプル検証から契約までスピーディーに進め、ある程度の量を輸入できるようにしていきたい」と語った。一方、商談に参加した道内企業は、「自社は賞味期限が長い水産加工物を提供しており、実施した商談は好感触だった。また、特にフランス産の競合商品と比べると、無添加の商品をより安く提供できるのも自社の強みだと感じた。ぜひ今後も商談を進め、成約までもっていきたい」と意欲を見せた。
なお、バイヤーは札幌市での商談会後、それぞれの関心分野に応じて道内のオホーツク地域や函館市、岩手県、山形県などにも視察に訪れた。
(注)北海道産食品のさらなる販路拡大を目的に、「北海道ブランド」海外展開強化支援事業実行委員会(事務局:札幌商工会議所)が開催する、海外食品バイヤー・国内の輸出商社との商談会。
(岩井澪佳)
(北海道、フィリピン、タイ、米国、アラブ首長国連邦、フィンランド、英国、ベトナム)
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