ブラジルでXがサービスを再開
(ブラジル)
サンパウロ発
2024年10月11日
ブラジル最高裁判所は10月8日、8月30日にアレシャンドレ・デ・モラエス判事の命令により停止されていたX(旧Twitter)のサービスを再開する決定を下した。これを受け、ブラジル国家電気通信庁(ANATEL)はXのサービス復旧に向けた手続きを開始した。
今回のサービス停止は、モラエス判事による「フェイクニュースやヘイトスピーチの拡散防止のための措置」として発令されたもの(2024年9月4日記事参照)。
Xは9月27日、活動再開のための3つの条件、すなわち、虚偽の情報を拡散するアカウントのブロックと、国内での法定代理人の任命(国内で外国企業が活動するためのブラジル法の要件)、総額2,860万レアル(約7億4,360万円、1レアル=約26円)の罰金の支払いの全てを履行したことを証明した。
モラエス判事は、活動の再開は、ブラジルにおける法律の完全な順守と「国家主権を尊重した司法府の決定の絶対的な順守」という条件のみによって許可されたことを強調した。
Xは、10月9日からブラジル国内でのサービスを再開した。
(中山貴弘)
(ブラジル)
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