米国土安全保障省、インドからの不法移民をチャーター便で送還

(米国、インド)

ニューヨーク発

2024年10月29日

米国の国土安全保障省(DHS)は10月25日、米移民税関捜査局(ICE)を通じて、米国に不法滞在しているインド人を10月22日にチャーター便でインドに送還したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。DHSは今回の送還について、不法移民を減らし、抑制するために、DHSがインドやその他の国際的パートナーと継続的な連携を追求した取り組みの結果だとした。

ジョー・バイデン大統領は6月4日に、国境警備隊が不法移民と遭遇する件数が一定数を超えた場合、不法移民の入国を一時的に停止・制限する大統領布告を出していた(2024年10月7日記事参照)。DHSによると、布告発表日の翌日の6月5日から8月31日までに、ICEを通じて、12万1,000人(うち11万9,000人は当該大統領布告に基づいて対応)の不法移民を398便の国際送還便で、140カ国以上に移送または送還した。今回の発表によると、2024年6月以降に移送または送還した人数は合計16万人以上、便数は495便に達した。過去1年間に移民を移送または送還した先には、コロンビア、エクアドル、ペルー、エジプト、モーリタニア、セネガル、ウズベキスタン、中国、インドなどが含まれている。

(吉田奈津絵)

(米国、インド)

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