浙江省、寧波舟山港に新たなコンテナバース建設へ
(中国)
上海発
2024年10月02日
中国浙江省の港湾運営・管理会社の寧波舟山港集団は9月21日、同省舟山市六横港区仏渡作業区に新たなコンテナバースを建設する計画を発表した。投資額は約65億元(約1,333億円、1元=約20.5円)で、同省政府が進める「世界一流の港建設5カ年計画(2023年~2025年)」(注)の取り組みの1つとなる。
計画では、20万トン級のコンテナ船の停泊が可能なコンテナバース2カ所を建設し、年間のコンテナ処理能力200万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)の達成を目指す。2025年10月に着工し、2027年12月に完工、2030年12月から運用を予定している。
寧波舟山港の2024年1~6月の貨物取扱量は、前年同期比4.2%増の7億8,000万トンに達している。コンテナ取扱量は1,916万5,000TEUで、同8.4%増加した。年間貨物取扱量は15年連続で世界1位、年間コンテナ取扱量は世界3位だ。同港は中国の重要な国際ハブ湾港として、戦略的貯蔵・輸送基地に位置づけられている。
杭州税関によると、浙江省の2024年1~8月の輸出入額は前年同期比7.4%増で、全国の成長率(6.0%)を上回り、輸出額の伸び率は8.4%増と、全国の伸び率(6.9%)を上回っている。特に8月の輸出額は単月では過去最高となる約3,600億元を記録、前年同月比で11.5%増加し、東部沿海の主要省・市の中で2位となった。浙江省で輸出入実績がある民営企業は10万2,000社で、前年同期比8.4%増加し、全省の輸出入総額の80.7%を占めた。
(注)浙江省が世界一流の港や輸送システムの建設などを全面的に実現するために、省政府が発表した実施方案。
(尹世花)
(中国)
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