香港で日本酒講座、映画に合わせて魅力アピール
(香港)
香港発
2024年10月30日
JFOODO(日本食品海外プロモーションセンター)香港では10月19日、香港島セントラル地区にあるイベントスペースEATON CLUBで日本酒講座を開催した。このイベントは在香港日本総領事館と国際交流基金が主催する日本文化紹介イベント「美味放映室」の一環として開催された。
イベント当日は、日本三大銘醸地の1つとして有名な広島県東広島市の西条地域を舞台にした映画「恋のしずく」を上映したほか、映画をきっかけに日本酒への理解が一層深まるよう、「美酔のしずく~広島美酒ガイド」と題した日本酒講座が全2回行われ、計131人が参加した。
講座では、香港日本酒振興会創設者の劉浩文氏、日本酒ディストリビューター、酒諺和酒家の経営者で日本酒ライター・コラムニストとしても活躍する李天彦氏の2人が登壇し、広島の酒の特徴を説明した。試飲用に広島の酒3銘柄が提供され、それぞれの醸造法や味の特徴、ペアリングのヒントなどを語った。
香港日本酒振興会の劉氏は「消費者に日本酒の知識が少しでも残っていれば、レストランでアルコールを選ぶ際、日本酒が選ばれやすくなる。本日の参加者の日本酒への関心は人により大きく異なっていたが、それぞれの記憶に残るよう、多様な切り口で日本酒の魅力を伝えられたと思う」と語った。参加者からは、「日本酒は米から作られた酒ということしか知らなかったが、いろいろな食べ物とペアリングできることや、味の進化を知ることができて楽しかった」「日本酒のプロの話を楽しく聞いて、日本酒の作り方や産地のことが分かるようになった」といった声が聞かれた。
この講座を企画したJFOODO香港プロジェクトマネジャーの劉詠文氏は「日本の食文化に関心をもつ香港市民は大勢いる。今後も今日のような小規模な草の根レベルでのプロモーションを積み重ねていきたい」と述べた。
(沖和尚)
(香港)
ビジネス短信 1ed9a70f08ec6f1c