香港投資管理、タイのEV充電ソリューション会社とパートナーシップ締結

(香港、タイ)

香港発

2024年09月13日

香港特別行政区政府系の投資運用会社の香港投資管理(HKIC)は8月22日、タイの電気自動車(EV)充電ソリューション会社「スパーク(Spark)EV」と、eモビリティーエコシステムに関するパートナーシップを締結すると発表した。キックオフセレモニーには、香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官、在香港タイ総領事館のチャトゥロン・チャイヤカム総領事、香港投資管理の陳家齊最高経営責任者(CEO)、スパークEVの葉兆康CEOとボラビー・プルークチャロエン最高執行責任者(COO)が参加した。

タイでのパイロットプロジェクトはHKIC初の海外展開プロジェクトとなる。急成長中のEV市場に対応するために、5年以内にタイで1,000カ所超のEV充電スポットを設置する予定だ。同プロジェクトの実施により、香港のEV充電ソリューションが東南アジア地域のロールモデルとして普及することが期待される。

キックオフセレモニーに参加した陳茂波(ポール・チャン)財政長官は「香港を国際的なグリーンテックとグリーンファイナンスセンターに発展させるべく尽力する。研究開発と投資に注力し、グリーンテックの発展と応用を介して、香港のイノベーションエコシステムの強化を目指す」と決意を表明した。また、同氏は今後について「今回のパートナーシップを通じて、香港はグリーンテックの強みと(中国の)「一帯一路」構想での戦略的立場を活用し、地域協力を通じて世界の持続可能な開発に貢献することができる」と述べた。

〔何樂晴(エスター・ホー)〕

(香港、タイ)

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