BYD、ファーウェイとスマート運転分野で提携
(中国)
広州発
2024年09月06日
中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は8月27日、高級車ブランド「ファン・チェン・バオ(方程豹)」用に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)とスマート運転協力協定を締結することを発表した。発表によると、双方は方程豹用にスマート運転の共同研究開発を行い、2024年の第3四半期以降に発売される予定の「豹(Bao)8」モデルにファーウェイの最新の自動運転システム「乾昆智能ADS3.0」を搭載する。実現すれば、BYDが製造する自動車のブランドで同自動運転システムを初搭載する車種となる。
ファーウェイの「乾昆智能ADS3.0」は、安全性に関して、車両前方、側面、後方からの衝突防止機能をアップグレードし、より高速のブレーキ作動速度、より短い制動距離、そしてアクセルの踏み間違いみによる衝突防止を実現するという。スマートナビゲーション運転支援に関しては、出発地点となる駐車場でスマート運転支援を開始し、必要に応じて自主的にブレーキを作動するほか、狭い道でのUターンなどのさまざまな複雑なシーンに対応できるという。また、駐車に関しては、運転手が車から離れても、スマートフォンなどから遠隔操作が可能だ。
中国鉱業大学(北京)管理学院の支培元教授は「ファーウェイは全面的なスマートカーエコシステムの構築に力を入れており、今回の協力はファーウェイのスマート運転システムの新エネルギー車市場への参入を促し、スマートカーの事業領域の拡大につながるだろう」と述べた(「証券日報」8月28日)。
(梁梓園)
(中国)
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