第2四半期の失業率は6.9%に改善、雇用者数は前期比1.6%増
(ブラジル)
サンパウロ発
2024年08月13日
ブラジル地理統計院(IBGE)は7月31日、2024年第2四半期(4~6月)の失業率が6.9%だったと発表した。第1四半期(1~3月)比で1ポイント低下し、失業者は約750万人となった。
一方、4~6月期の雇用者数は約1億183万人(前期比で1.6%増)と、2012年の統計開始以来、最多の結果となった。雇用形態別にみると、民間セクターの正規雇用者数は約3,838万人で、前期比約1%増加した。非正規雇用者数は約3,932万人で、こちらも前期比1.0%増加した。
経済活動分野別でみると、「商業・自動車修理」の雇用者数が前期比で1.5%増加、「情報・通信・金融・不動産・専門職・経営」が1.9%増加、「行政、防衛、社会保障、教育、保健、社会サービス」が4.8%増加した。IBGEのアドリアーナ・ベリングイ全国家計サンプル調査(PNAD)コーディネーターは7月31日付IBGE公式サイトで、「この3つの分野では、労働者の数が多く、多様なサービスを提供しており、雇用拡大が賃金上昇や、他の労働市場での雇用改善にも貢献している」と説明した。
この調査はブラジル全土で21万1,000世帯を対象に実施し、3カ月ごとのデータをまとめて公開している。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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