韓国銀行、13会合連続で基準金利を3.50%に据え置き
(韓国)
ソウル発
2024年08月23日
韓国銀行(中央銀行)は8月22日、金融通貨委員会を開催し、基準金利を現行の水準(3.50%)に据え置くと発表した(2024年7月17日記事参照)。3.50%据え置きは2023年2月以降、13会合連続で、同行は基準金利を据え置いた理由などについて、次のように説明している。
- 物価上昇率(注)の鈍化や内需回復の遅れがみられるが、韓国政府の不動産政策や国際的なリスク回避の心理が首都圏の住宅価格や家計負債、為替レートなどに及ぼす影響を今しばらく見守る必要がある。
- 同行は、今後中期的な視点で物価上昇率が目標の水準(2%前後)に安定するように努める一方で、金融市場の動向に留意しながら、通貨政策を講じていく。
- 通貨政策は引き締めを基調としながらも、物価や経済成長率などの変数を考慮しながら、基準金利の引き下げ時期を探っていく。
(注)2024年7月の消費者物価は前年同月比2.6%上昇(2024年8月5日記事参照)。
(橋本泰成)
(韓国)
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