新エネルギーバスと動力電池の買い替え補助金の実施細則を発表
(中国)
上海発
2024年08月09日
中国・交通運輸部および財務部は7月31日、「新エネルギー都市公共交通バスおよび動力電池買い替え補助金の実施細則」を発表した(公布日は7月29日付)。同補助金の対象範囲、金額、申請方法など主な内容は次のとおり。
1.補助範囲、補助金額
車齢が8年以上、すなわち2016年12月31日(同日を含む)までに登録された都市公共交通バスおよび新エネルギー都市公共交通バス(以下、新エネルギーバス)の動力電池の買い替えを対象とする。
(1)新エネルギーバスの買い替え
- 1台につき平均8万元(約164万円、1元=約20.5円)の補助金を支給する。
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老朽化した車両を廃棄し、工業・情報化部が発表した「車両船舶税減免対象の省エネルギー・新エネルギー車車種リスト
」「車両取得税減免対象の新エネルギー車車種リスト
」「新エネルギー車普及応用推薦車種リスト」
(注)に掲載された車種を新たに購入した場合を対象とする。
(2)新エネルギーバスの動力電池の買い替え
- 1台につき4万2,000元の補助金を支給する。
- 老朽化した動力電池について一式交換を行う場合を対象とする。
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交換後の動力電池は2024年1月1日以降に生産され、品質保証期間が5年間以上で、強制国家標準GB38031—2020「電動自動車用動力蓄電池安全要求」
を満たし、新エネルギー都市交通車両の動力電池交換に関する業界管理部門の公告・要求に合致する必要がある。
2.申請方法
新エネルギーバスの買い替えまたは動力電池の交換を行った後、所在地の交通運輸主管部門に申請書類を提出しなければならない。申請期限は2025年1月20日まで。
なお、同細則によれば、本補助金の財源は、中央政府が9割、地方政府が1割の比率で負担する(ただし具体的な負担比率は地域ごとに確定する)。また、各省の2016年末までの新エネルギーバス車両の保有台数などに応じ、財政部は各省政府に補助金額の6割を事前に配分し、地方政府の本補助金関連業務の始動を支援するほか、必要に応じて追加の事前配分も行うとしている。
国家発展改革委員会と財政部は7月25日、「大規模設備更新と消費財の買い替えへの支援強化に関する若干の措置」を発表。同措置において、約1,500億元の超長期特別国債を直接に地方政府に配分し、新エネルギーバス、動力電池などの設備更新や消費財の買い替えへの支援に充てるとしていた(2024年8月1日記事参照)。
(注)対象リストは不定期に更新・掲載されるため、最新のリストは工業・情報化部のウェブサイトから確認のこと。ここでは、2024年8月7日時点の最新リストとして「車両船舶税減免対象の省エネルギー・新エネルギー車車種リスト(第64弾)」「車両取得税減免対象の新エネルギー車車種リスト(第8弾)」(ともに2024年8月2日発表)および「新エネルギー車普及応用推薦車種リスト(2022年第12弾)」(2022年12月30日発表)のURLをリンクしている。
(龐婷婷)
(中国)
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