タイ貢献党党首のペートンタン氏が第31代首相に選出

(タイ)

バンコク発

2024年08月21日

タイで8月16日、タクシン・チナワット元首相の次女で、最大与党・タイ貢献党の党首であるペートンタン・チナワット氏が第31代首相に選出外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされた。同日の首相選出投票では、ペートンタン氏が下院議員の493票のうち319票の賛成を獲得し、首相選出に必要な過半数(247票)を上回った。145人が反対、27人が棄権、2人が欠席した。

今回、新首相を選出した背景には、4月の内閣改造(2024年5月10日記事参照)で、セター・タビシン前首相が、贈賄による法定侮辱罪で実刑歴のあるピチット・チュエンバン氏を首相府相に任命したことが、憲法の倫理規定違反だとして、40人の元上院議員が憲法裁判所に訴えていたことがある。8月14日、本件について憲法裁判所は、判事5対4でセター氏の倫理規定違反を認め、首相を解任する命令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。

今後、ペートンタン新首相は、9月に施政方針を国会に発表する予定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますだ。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ)

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