6月の貿易赤字は210億ドル、赤字幅が前月より縮小

インド商工省（MoCI）が7月15日に発表した「貿易統計（速報値）」によると、6月の貿易収支は209億8,000万ドルの赤字だった。貿易赤字は2020年6月以降続いているが（添付資料図参照）、前月比では赤字幅が縮小した。輸出額（サービスを除く）は351億9,888万ドルで前年同月比2.6％増加、輸入額は561億7,592万ドルで同5.0％増加した。

輸出額の内訳をみると、エンジニアリング製品93億9,056万ドル（前年同月比10.3％増）、電子製品28億2,384万ドル（16.9％増）、医薬品24億6,833万ドル（9.9％増）などが金額を伸ばした。一方で、石油製品55億2,065万ドル（18.3％減）、宝石類22億4,713万ドル（1.4％減）などは減少した。

輸入額に関しては、輸入額全体の約4分の1を占める石油製品・原油が150億5,024万ドルで前年同月比19.6％増となったことに加え、電子製品76億9,533万ドル（15.9％増）、機械・電子機械40億8,700万ドル（10.6％増）などが増加した。一方で、金30億6,459万ドル（38.7％減）などは減少した。

（篠田正大）