上院議員選の一次開票結果が公表、最終結果公表にはまだ時間要するもよう

(タイ)

バンコク発

2024年07月04日

タイの選挙管理委員会(EC)は、6月26日に行われた全国レベルでの上院議員選挙(2024年5月24日記事参照)の一次開票結果を公表した。現地報道によると、最終結果は7月3日に発表予定だったが、ECが選挙手続きに関して寄せられた苦情などに対応する時間が必要なため、発表が遅れている(7月3日付「バンコク・ポスト」紙)。

今回の選挙により、軍政下で任命された上院議員(250人)は5月10日に任期満了となり、後任として、今回から定数は200で、20の職業から議員が新たに選出される(2024年2月29日記事参照)。現地報道によると、新議員のうち123人がタイ誇り党(61.5%)、18人が前進党(9%)、12人がタイ貢献党(6%)に関係しているようだ(6月28日付「クルンテープ・トラキ」紙)。

新たに選出される上院議員には、従来の上院議員のような首相選出権はない。他方で、議会で憲法改正案を可決するには、200人の上院議員のうち少なくとも3分の1(67人)の賛成が必要になる。また、国家汚職防止委員会や憲法裁判所の裁判官など、さまざまな独立機関の所員の任命を承認する権限が与えられている。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ)

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