タイ商務省、2023年に企業数が増加かつ業績も好調な10業種公表

タイ商務省事業開発局（DBD）は７月16日、2023年に企業数が増加し、かつ業績も好調だった10業種を公表した。これらは主に新しい世代のライフスタイルの変化に合った業種で、電気自動車（EV）やペット、健康などに関連した業種がランクインした。

オラモン・サッタウィータム事業開発局長によると、DBDは国内ビジネスの成長の方向性を分析するために、新規登録企業の傾向をモニタリングしている。同局に登録されている法人の2023年の財務諸表に基づき、登録数が増加傾向にある業種で、売り上げも好調な10業種を発表した。

業績好調な10業種の売り上げと前年比増加率は次のとおり。

1. EV関連産業：2兆900億バーツ（8兆9,870億円、1バーツ＝約4.3円）、13.2％
2. 観光業：8,500億バーツ、36.3％
3. 電気機器産業：6,500億バーツ、1.1％
4. ペット関連産業：2,600億バーツ、5.8％
5. イベント関連産業：2,200億バーツ、25.9％
6. 電子商取引（EC）産業：1,800億バーツ、2.1％
7. 化粧品産業：1,600億バーツ、6.0％
8. 健康産業：700億バーツ、17.9％
9. 玩具産業：200億バーツ、1.6％
10. スピリチュアル関連産業：2億バーツ、52.9％

その他、幾つかの業種では著しい売り上げ増が見られた。具体的には、大豆油製造業（98.4倍）や岩塩の発掘業（33.0倍）、首都バンコクとタイの地方を結ぶバス事業（12.0倍）、バイオ燃料の製造業（11.3倍）、屋台や市場の食品小売業（9.4倍）などで大幅に伸張した。

（藤田豊、ピンラウィー・シリサップ）