GSER2024発表、スタートアップ・エコシステムランキングで東京が世界10位に躍進
(日本、世界)
調査部国際経済課
2024年06月13日
米国の調査会社スタートアップ・ゲノムとスタートアップを支援するグローバル・アントレプレナーシップ・ネットワークは6月10日、「Global Startup Ecosystem Report」(以下、GSER)の2024年版を発表した。世界のスタートアップ・エコシステムをデータ分析に基づき比較し、ランキング形式で報告する年次レポートだ。
世界のエコシステムランキング上位10都市をみると、1位の米国シリコンバレー、2位の英国ロンドン、2位タイの米国ニューヨークはGSER2020から5年連続で順位が変わらず、引き続き世界をリードしている(添付資料表参照)。
イスラエルのテルアビブが順位を1つ上げ、米国ロサンゼルスと並ぶ4位にランクインした。2021年下半期から2023年下半期にかけてのエグジット(投資回収)とスタートアップの評価額によって算出される「エコシステム・バリュー」をみると、シリコンバレーが上位5都市の59%を占め圧倒的だ。2023年の世界のレイト・ステージ(シリーズB以降)における資金調達額が前年比39%減となる中、シリコンバレーは同5%の小幅減にとどまったことを大きな「成功要因」としている。同地を拠点とするオープンAIやインフレクションAI、データブリックス、アンスロピックなどの生成AIスタートアップが活発に資金調達を行っている。
こうした中、東京が前年から順位を5つ上げ、世界10位にランクインした。東京は5つの評価指標「パフォーマンス」「資金調達」「マーケットリーチ」「人材・経験」「知識」のうち、特に、「知識」が高く評価された。研究や特許活動を通じてイノベーションの度合いを測る指標で、東京は10点満点を獲得した。アーリー・ステージのスタートアップの顧客アクセスやスケールアップ、グローバル化などの度合いを測る「マーケットリーチ」は9点で、前年の1点から大きく飛躍した。2023年に11件の大規模なエグジット(5,000万ドル以上)を達成したことが1つの要因で、この件数はボストンと並び、シリコンバレーとテルアビブに次ぐ水準だ。
(宮島菫)
(日本、世界)
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