5月のCPI上昇率は前年同月比1.54%、2カ月連続の上昇、2023年5月以降で最大の上昇率

(タイ)

バンコク発

2024年06月17日

タイ商務省が6月7日に発表した2024年5月の消費者物価指数(CPI)上昇率PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は前年同月比で1.54%となり、2カ月連続のプラス、2023年5月以降で最大の上昇幅となった。前月は0.19%だった。

地元報道によると、5月のCPI上昇率は、ロイター通信の事前予測(1.19%)、タイ中央銀行(BOT)が設定するターゲットレンジ(1.0~3.0%)をともに上回った(「バンコク・ポスト」紙6月7日)。世界的なエネルギー価格の上昇傾向や、猛暑による野菜・果物などの生鮮食品価格の上昇などが影響した。

振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率についても、0.39%で前月(0.37%)から増加した。

他方、同省は2024年のCPI上昇率予測(0.0~1.0%)を維持しており、5月下旬から雨期に入り、野菜などの出荷量が増加していることなどから、6月のCPI上昇率は鈍化するとみている。

(藤田豊)

(タイ)

ビジネス短信 43b92b61641d829c