韓国政府、スタートアップの日本進出を積極支援
(韓国、日本)
ソウル発
2024年05月14日
韓国の中小ベンチャー企業部は5月10日、韓国のスタートアップの日本進出拠点となる「K-創業企業事業所(K-スタートアップセンター:KSC)東京」を開所した。KSC東京は、最近、日本のスタートアップエコシステムが速いスピードで成長していることや、日本進出を希望する韓国のスタートアップが増加していることを考慮し、韓国政府の「中小・ベンチャー企業のグローバル化支援対策」の一環として新設した。
KSC東京は、東京都港区の虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーに設け、GX(グリーントランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)、ヘルスケア、バイオ分野などのスタートアップ15社が入居する予定。入居企業は、オフィススペースの提供をはじめ、日本での事業資金確保やネットワーク活動などに関する支援など、日本市場での成功のための総合的な支援を受けられる。なお、KSCは東京と、米国シアトル、フランス・パリ、シンガポール、ベトナム・ハノイの世界の計5カ所に設置されることになる。
また、同日、東京で「日韓ベンチャー・スタートアップ投資サミット」も開催された。同サミットは、日韓投資協力イベント、投資誘致のための日韓スタートアップの発表、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)サミットで構成し、特に日韓投資協力イベントでは、1億ドル規模の日韓共同基金(ファンド)の結成式が行われた。同基金には韓国ベンチャー投資(KVIC)、日本の産業革新投資機構(JIC)、民間投資家が出資している。
(李海昌)
(韓国、日本)
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