ホンダ、ベンガルールに二輪車などのR&D拠点を新設
(インド)
ベンガルール発
2024年05月30日
ホンダは5月9日、インド南部ベンガルールにおいて二輪車とパワープロダクツ(汎用エンジンや電動などの動力源)の研究開発(R&D)拠点「ソリューション・ アールアンドディ・センター」を開設したと発表した。
ホンダアールアンドディー・インディアの本田幸一郎ダイレクター&オペレーティングヘッドは同センターについて、「ホンダの2030年ビジョンである『すべての人に、生活の可能性が広がる喜びを提供する』の実現に向けて、ライトモビリティー、コネクテッドモビリティーなどの新時代のモビリティー価値の提供を目指す。そのための手段として、外部の技術やアイデアを取り入れてオープンイノベーションに取り組む」とコメントした。「インドはホンダ二輪の販売台数がトップクラスであり、ポテンシャルカスタマーの多いASEANやグローバルサウス諸国へのアクセスが良い。その中でも、ベンガルールにはモビリティー産業を含むスタートアップ企業も多いため、最新動向を肌で感じられ、研究開発企業の集積もある」ことから、同センターをベンガルールに設立したと説明した(5月21日ヒアリング)。
カルナータカ州は、州都ベンガルールを中心に米国IT大手グーグル初の人工知能(AI)に特化した拠点や、米国半導体大手インテルの5G(第5世代移動通信システム)通信に関わる技術デザインセンターがあるなど、州内には400を超える研究開発拠点とインド全体の研究開発に従事するエンジニアの50%が従事し、同分野の一大エコシステムが構築されているという(同州による)。
(大野真奈)
(インド)
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