サウジアラビアのインターネット普及率が99%を達成
(サウジアラビア)
リヤド発
2024年05月02日
サウジアラビアの通信・宇宙・技術委員会(CST)は、4月24日に首都リヤドで開催された「ICT Indicators Forum 2024」で、「サウジアラビア・インターネット・レポート2023」を公開した。
同レポートによると、同国の2023年インターネット普及率は99.0%(前年98.6%)、1人当たりの平均モバイルデータ消費量は月44ギガバイト(GB)に達したという。また、1日に7時間以上インターネットを利用する割合は52.3%(同49.4%)だった。利用時間のピークは午後9時から午後11時までで、特に現地休日の金曜日が最も利用者が多い。
インターネット閲覧に使用されるデバイスはスマートフォンが98.9%(前年97.9%)と最も多く、次にパソコン、タブレットと続いた。スマートフォンやタブレットなどのオペレーティングシステム(OS)はAndroid OS(グーグル)の利用者が61.7%(同42.0%)と最も多く、iOS(Apple)が38.3%(同36.0%)だった。ソーシャルメディアでは、WhatsAppが90.9%(同91.5%)と最も多く利用され、次にスナップチャット(Snapchat)、ユーチューブ(YouTube)と続いた。データ消費量の多いアプリケーションは、YouTubeがトップで、TikTok、フェイスブックの順となった。
オンラインショッピングでの購入割合は63.7%(前年62.6%)で、うち海外サイトが51.0%(同46.9%)、国内サイトは93.8%(同94.4%)だった。購入品目は服や靴が85.1%(同83.8%)と最も多く、次に化粧品、航空券・ホテル手配の順となった。
同レポートでは、官民のデジタルサービスの強化、技術投資の誘致、デジタル経済の発展を目的として、サウジアラビアにおけるインターネット利用増加状況の情報を性別、年齢、地域別に掲載している。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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